daniel1
少し高い、繊細に揺らぐようなダニエルの声。発した瞬間、会場の空気が変わる気がした。

2月10日、風街珈琲店で行われたイベント「夜の隙間」で初来福したダニエル・クオン(Daniel Kwon)。彼はミシガン出身、フィラデルフィア育ちの韓国系アメリカ人。My Space の Emitt Rhodes のフレンドの中にいた彼を日本のバンド Lamp の染谷氏が見つけてコンタクトをとり、それがきっかけで日本でレコーディングした ファースト・アルバム「Daniel Kwon」を発表。現在は日本在住、高円寺を中心にライブ活動を行っている。

夕暮れから夜へ変わる頃の風街珈琲店。Morrisのアコースティックギターを抱えて彼が中央に彼が座り、ギターをつま弾き始める。優しい旋律にほんの少しの狂気が見え隠れする。サイケなもの、プログレッシブなもの、フォーキー、孤高のSSW…。彼がこれまでに聴いてきた音楽の粒子をまといながら、まぎれもない〝彼の音”が紡ぎだされていくことがとても心地よく、そして胸に迫る。(好きだなと思えるアーティストに出会う時、その人のルーツ・ミュージックを感じられるかどうかってことは私にとって一つのポイントになっていると思う)カヴァーの選び方もアレンジも、すごくダニエルらしさが出ていた。本当は大瀧詠一の「指切り」を弾きたかったけど歌詞の発音が難しいから、と今回はお披露目がなかったので次のお楽しみにとっておこう。

演奏が終わった瞬間、会場は興奮と大きな拍手に包まれ、それに照れて冗談ぽく耳をふさいでみせたシャイなダニエルはすごくキュートだった。

“夜の隙間 ”
演奏 :
* Daniel Kwon (ダニエル・クオン)
* Canvas (カンバス)
* 下田 輝満

公演日 : 2013年 2月 10日
会    場 :  風  街
主    催 :  afterglow

ダニエル・クオン ”Tiger’s Meal”